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第三種冷凍機械責任者 過去問

令和2年(2020年) 保安管理

問1  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理などについて正しいものはどれか。
イ.蒸発温度や凝縮温度が一定の運転状態では、圧縮機の駆動軸動力は、凝縮器の凝縮負荷と冷凍装置の冷凍能力の差に等しい。
ロ.冷凍装置における各種の熱計算では、比エンタルピーの絶対値は特に必要ない。冷媒は、0°Cの飽和液の比エンタルピー値を200kJ/kgとし、これを基準としている。
ハ.蒸気圧縮冷凍装置の一種である家庭用冷蔵庫は、一般に、圧縮機、蒸発器、膨張弁および凝縮器で構成されており、受液器なしで凝縮器の出ロに液を溜め込むようにし、装置を簡略化している。
問2  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍サイクルおよび熱の移動について正しいものはどれか。
イ.冷凍サイクルの蒸発器で、冷媒から奪う熱量のことを冷凍効果という。この冷凍効果の値は、同じ冷媒でも冷凍サイクルの運転条件によって変わる。
ロ.理論ヒートポンプサイクルの成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数よりも1だけ大きい。
ハ.固体壁で隔てられた流体間で熱が移動するとき、固体壁両表面の熱伝達率と固体壁の熱伝導率が与えられれば、水あかの付着を考慮しない場合の熱通過率の値を計算することができる。
ニ.熱の移動には、熱伝導、熱放射および熱伝達の3つの形態がある。一般に、熱量の単位はJまたはkJであり、伝熱量の単位はWまたはkWである。
問3  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機の性能、軸動力などについて正しいものはどれか。
イ.冷凍装置の実際の成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数に断熱効率、機械効率、体積効率を乗じて求められる。
ロ.実際の圧縮機の駆動軸動力は、理論断熱圧縮動力と断熱効率により決まる。
ハ.往復圧縮機の断熱効率は、一般に、圧力比が大きくなると小さくなる。
ニ.圧縮機の実際の冷媒吸込み蒸気量は、ピストン押しのけ量と圧縮機の体積効率の積で求められる。
問4  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷媒、ブラインの性質などについて正しいものはどれか。
イ.R410Aは共沸混合冷媒である。
ロ.単一成分冷媒の飽和圧力が標準大気圧に等しいときの飽和温度を標準沸点といい、標準沸点は冷媒の種類によって異なる値を示す。
ハ.有機ブラインの溶質には、エチレングリコール系やプロピレングリコール系のほかに、塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどがある。
ニ.フルオロカーボン冷凍装置では、圧縮機から吐き出された冷凍機油は、冷媒とともに装置内を循環する。
問5  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか。
イ.ロータリー圧縮機は遠心式に分類され、ロータの回転による遠心力で冷媒蒸気を圧縮する。
ロ.運転条件が同じであれば、圧縮機の体積効率が小さくなるほど冷媒循環量は減少する。
ハ.スクリュー圧縮機は、高圧力比に適しているため、ヒートポンプ装置に利用される。
ニ.往復圧縮機では、停止中のクランクケース内の油温が高いほど、始動時にオイルフォーミングを起こしやすくなる。
問6  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか。
イ.水冷横形シェルアンドチューブ凝縮器は、円筒胴、管板、冷却管などによって構成され、高温高圧の冷媒ガスは冷却管内を流れる冷却水により冷却され、凝縮液化する。
ロ.冷却管の水あかの熱伝導抵抗を汚れ係数で表すと、汚れ係数が大きいほど、熱通過率が低下する。
ハ.空冷凝縮器は、空気の潜熱を用いて冷媒を凝縮させる凝縮器である。
ニ.凝縮器への不凝縮ガスの混入は、冷媒側の熱伝達の不良や凝縮圧力の低下を招く。
問7  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか。
イ.蒸発器の冷凍能力は、冷却される空気や水などと冷媒との間の平均温度差、熱通過率および伝熱面積に比例する。
ロ.大きな容量の乾式蒸発器は、多数の伝熱管へ均等に冷媒を送り込むために、蒸発器出ロ側にディストリビュータを取り付ける。
ハ.液ポンプ方式の冷凍装置では、蒸発液量の3倍から5倍程度の冷媒液を強制循環させるため、蒸発器内に冷凍機油が滞留することはない。
問8  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか。
イ.電磁弁には、直動式とパイロット式がある。直動式では、電磁コイルに通電すると、磁場が作られてプランジャに力が作用し、弁が閉じる。
ロ.吸入圧力調整弁は、弁入ロ側の冷媒蒸気の圧力が設定値よりも高くならないように作動する。このことにより圧縮機駆動用電動機の過負荷を防止できる。
ハ.温度自動膨張弁から蒸発器出ロまでの圧力降下が大きい場合には、外部均圧形温度自動膨張弁が使用されている。
ニ.低圧圧力スイッチは、設定値よりも圧力が下がると圧縮機が停止するので、過度の低圧運転を防止できる。
問9  次のイロ、ハ、二の記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。
イ.低圧受液器は、冷媒液強制循環式冷凍装置において、冷凍負荷が変動しても液ポンプが蒸気を吸い込まないように、液面レベル確保と液面位置の制御を行う。
ロ.油分離器にはいくつかの種類があるが、そのうちの一つに、大きな容器内にガスを入れることによりガス速度を大きくし、油滴を重力で落下させて分離するものがある。
ハ.アンモニア冷凍装置では、圧縮機の吸込み蒸気過熱度の増大にともなう吐出しガス温度の上昇が著しいので、液ガス熱交換器は使用しない。
問10  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒配管について正しいものはどれか。
イ.フルオロカーボン冷媒、アンモニア冷媒用の配管には、銅および銅合金の配管がよく使用される。
ロ.高圧液配管は、冷媒液が気化するのを防ぐために、流速ができるだけ大きくなるような管径とする。
ハ.横走り吸込み蒸気配管に大きなUトラップがあると、トラップの底部に油や冷媒液の溜まる量が多くなり、圧縮機始動時などに、一挙に多量の液が圧縮機に吸い込まれて液圧縮の危険が生じる。
ニ.吐出しガス配管では、冷媒ガス中に混在している冷凍機油が確実に運ばれるだけのガス速度が必要である。ただし、摩擦損失による圧力降下は、20kPaを超えないことが望ましい。
問11  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、安全装置などについて正しいものはどれか。
イ.冷凍装置の安全弁の作動圧力とは、吹始め圧力と吹出し圧力のことである。この圧力は耐圧試験圧力を基準として定める。
ロ.圧縮機に取り付ける安全弁の最小ロ径は、冷媒の種類に応じて決まるが、圧縮機のピストン押しのけ量の平方根に比例する。
ハ.許容圧力以下に戻す安全装置の一つに溶栓がある。溶栓のロ径は、取り付ける容器の外径と長さの積の平方根と、冷媒毎に定められた定数の積で求められた値の1/2以下としなくてはならない。
問12  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、材料の強さおよび圧力容器について正しいものはどれか。
イ.圧力容器では、使用する材料の応力‐ひずみ線図における弾性限度以下の応力の値とするように設計する必要がある。
ロ.設計圧力とは、圧力容器の設計や耐圧試験圧力などの基準となるものであり、高圧部においては、一般に、通常の運転状態で起こりうる最高の圧力を設計圧力としている。
ハ.円筒胴圧力容器の胴板内部に発生する応力は、円筒胴の接線方向に作用する応力と、円筒胴の長手方向に作用する応力のみを考えればよく、圧力と内径に比例し、板厚に反比例する。
問13  次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の据付け、圧力試験および試運転について正しいものはどれか。
イ.圧縮機を防振支持し、吸込み蒸気配管に可とう管(フレキシブルチューブ)を用いる場合、可とう管表面が氷結し破損するおそれのあるときは、可とう管をゴムで被覆することがある。
ロ.気密試験は、気密の性能を確かめるための試験であり、漏れを確認しやすいように、ガス圧で試験を行う。
ハ.真空試験は、気密試験の後に行い、微少な漏れの確認および装置内の水分と油分の除去を目的に行われる。
ニ.真空乾燥の後に水分が混入しないように配慮しながら冷凍装置に冷凍機油と冷媒を充填し、電力、制御系統、冷却水系統などを十分に点検してから始動試験を行う。
問14  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の運転状態について正しいものはどれか。
イ.アンモニア冷媒の場合は、蒸発と凝縮のそれぞれの温度が同じ運転状態でも、フルオロカーボン冷媒に比べて圧縮機の吐出しガス温度が高くなる。
ロ.水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮圧力の低下、圧縮機吐出しガス温度の上昇、装置の冷凍能力の低下が起こる。
ハ.冷蔵庫の蒸発器に厚く着霜すると、空気の流れ抵抗が増加するので風量が減少し、蒸発器の熱通過率が小さくなる。
ニ.冷蔵庫の負荷が大きく増加したとき、冷蔵庫の庫内温度と蒸発温度が上昇し、温度自動膨張弁の冷媒流量が増加するが、蒸発器における空気の出入ロの温度差は変化しない。
問15  次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか。
イ.冷媒充填量が大きく不足していると、圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きくなり、圧縮機吐出しガスの圧力と温度がともに上昇する。
ロ.圧縮機が過熱運転となると、冷凍機油の温度が上昇し、冷凍機油の粘度が下がるため、油膜切れを起こすおそれがある。
ハ.冷凍負荷が急激に増大すると、蒸発器での冷媒の沸騰が激しくなり、蒸気とともに液滴が圧縮機に吸い込まれ、液戻り運転となることがある。
ニ.不凝縮ガスが冷凍装置内に存在すると、圧縮機吐出しガスの圧力と温度がともに上昇する。